【持ち回りテーマ∞初回のお題: 動物 】
誰でも知ってる進化論。気の遠くなるような時間の中、生存競争により他者より優秀なものが生き残り、競争に負けた者は消えていくという単純かつ冷酷な法則。そんな視点から見ると、現在地球上に生き残った動物はみな、数万年という時間を生き抜いてきた美しく機能性にあふれたエリート達といえる。 例えば、猫のあの美しい目は暗闇で獲物を見つけ出す機能を持ち、自分の背丈の何倍もの高さに音もなく飛び上がる跳躍力も、自在に出し入れの出来る鋭い爪も、すべて生存競争の中で研ぎ澄まされてきた結果の産物なのだ。 犬達のあの嗅覚の鋭さ、優れたコミュニケーション能力、躍動感ある機動性・・・それらには、上げればキリのない機能性のカタマリと言って良いほど見事なものがある。 然るに振り返って我がイタチどもはどうなのか?無防備に腹を出して眠る奴らは、いったい何を持って厳しい競争を生き抜いて来たのだろうか? ほんの30cmほどの段差からも転げ落ち、ほんの1mほどの距離も飛び越えることが出来ず、爪はいつも出っぱなし、本気で走ればコーナーで横滑り、テーブル上の好物にも気付かず通り過ぎ・・・。進化の不思議と言わざろう得ない。 唯一奴らが得意とするのは、狭いトンネル状の場所での柔軟な機動性だけだ。たまたまそこ(進化論的ニッチ)には、繁殖力に優れた齧歯類が居たから生き残れた、ということかもしれない。 あと、他の動物より勝っているのはその「しつこさ」+「楽天的な性格」だろう。「いたちごっこ」という言葉に凝縮されているように、奴らは自分の目的を達成するためには、実にしつこくチャレンジをする。しかも、途中で自らの不甲斐なさを悲観することなく、実におおらかに失敗を何度も繰り返す。失敗を繰り返すうちに、偶然うまくいく事で目的のモノを手に入れていく。なんというか底抜けに楽天的なのだ。そしてそれこそが、やつらが厳しい競争を生き抜いてきた最大の武器だったのだろう。 そして、現在・・・猫はその優雅で美しい身のこなしで人間を魅了し、犬はその誠実さと賢さで人を虜にし、イタチはその天真爛漫さで確固たる地位を築きつつある。環境対応、適者生存という意味からみれば、地球上で最も影響力を持つに至ったニンゲンという「環境」に実にしたたかに適応している・・・しかも奴らは犬の苦労も猫のストレスも味わうことなく、好き勝手三昧で安楽を手に入れて居るのである。 ・・・・恐るべしイタチの戦略。
by naka3051
| 2004-02-20 16:49
| HNaka教授のうんちく
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